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2018.02.03

アルルのレストラン

アルルは観光地なので、小さな町のわりにたくさんレストランがあります。
昨年からあちこちのレストランの評判を聞いては食べに行き、お気に入りレストランを探していました。
最近では大体行くところが決まってきていて、アジア系、インドカレー、プロヴァンサル、イタリアン、フレンチビストロ、タジン、などなど、割とバラエティ豊かな行きつけのお店が出来てきました。

どこが美味しいか、アルルに旅行に来るために知りたい方は、コメントしてください。お教えしますよ♪

私たちのパティスリーもオープンしてもうすぐ一年になるのですが、昨年から、ケーキを卸してほしい、というお話をいくつかいただいていました。
昨年夏から、1軒、アルルでは割と大きなレストランに卸しはじめました。
今年に入ってから、個人店の小さなレストラン、アジアレストラン、アルルではかなり大きめのカフェビストロにケーキを卸すことになり、製造が追いつくのかなと不安になりつつも、こういうお声掛けを頂けることがありがたく、引き受けることにしました。

引き受けるにあたって、私が気にしていることは、「美味しい、いいレストランかどうか」というところ。

あるレストランからケーキを卸してほしいと、昨年秋に連絡がありました。
若い男の子が来て、「うちのパトロンが会いたいと言ってる。すぐに連絡してほしい。」というので、すぐにコンタクトを取って、会いに行くと、、、「ケーキを試食した。自分の友達のJ(私たちも知り合い)の強い勧めもあって、試食してみた。うちで出すデザートにおたくのケーキを仕入れたいと思う。」という内容。
この時点で、なんだかちょっと強引なやり方に引っ掛かりを覚えた。
まず、パトロンが自分で連絡してこなかったこと、こちらから電話させて、呼び出して、「ケーキ、買うからいくらだ?」みたいな、こちらの都合や意見は関係ないようなやり方にちょっと「ん?」となった。
そこはグッと引いて、まずは価格の話をし始めたところ、、、「高すぎる」と。
その時点で、そのお店が仕入れているケーキに比べて、うちのケーキは1€近く高い。いやいやいや、とてもじゃないけど、そんな値段では売れないでしょう、と話すと、話し合いは決裂。こちらは「クオリティーは下げられない」、あちらは「そんな高いケーキは買えない」と、話はあっという間に終わってしまった。

そのお店、アルルに最近できた、メイン通りに面する大きなレストランなのですが、黒いテラスに黒い外装。サービスの人の服装も黒。これ見よがしに熟成肉を展示して、ワインもこれ見よがしにずらりと並べて、外から見えるように飾っている。
なんだかヤクザな感じー。と思っていたけど、やっぱりヤクザだった。(ホントのヤクザじゃありません)

それ以来、決して高くない私たちの店のケーキを「そんなに出せない」と言うからには、どうせ他のもんも美味しいもの使ってないんだろうって、思い、足を向けることはなかった。

ちなみにこちらでヤクザなレストランの動画が見られます。

このお金の掛かりよう、私たちのような家族経営の小さな店とは規模が違います。

そのヤクザのレストラン、たぶん去年は安いイマイチケーキを仕入れていたのだと思うのですが、先月末に、突然、私たちの店に連絡がありました。
今年から私たちのケーキを仕入れたいというもの。
ギョギョギョ。
値引きはできませんよ。

今回はあちらから私たちの都合のいい時間に来てくれました。
パトロンが二人そろって。
どうやらパトロン(経営者)が3人いるらしいのですが、そのうちの二人が来てくれました。そのうち一人は、前回話をしたヤクザ。
あれれ、、、ヤクザさん、前回の上から目線な勢いは???なくらい、小さくなってました。
もう一人の男性に、「こうやって話をするんだ」と言われたりして、今回はなんだか感じのいいおっちゃんに。
私と夫もテーブルに付き、これからどうしていくか、という先方の意見を聞き、こちらはこちらで、小さなパティスリーなので、ヤクザな大きなカフェに卸せるほどの量を仕込むことができるのか、という話をしばらくしていました。
あとは前回折り合いのつかなかった価格についても。

こちらもこれ以上下げられない理由を話し、今回は紳士的な話し合いが終了。

2,3日お互いに考えましょう、ということで話が終わりました。

その週末、家族でヤクザなレストランに行くことにしました。
お客さんの入り、料理の質、お店の雰囲気など、見てみたかったからです。

とにかく、私たちの心配は、パティスリーも忙しい夏の時期にレストランの注文分もさばけるのか、ということ。ざっと見ただけでもかなりの席数。
カフェなので、営業時間が長く、ランチとディナー以外のお茶のお客さんもいる。
この話、今回、引き受けたら、とんでもないことになるなぁと、ちょっと引きました。

収入面を考える私の方は、どちらかと言えば引き受けたい気持ちが大きく、実際にケーキを仕込む夫にとっては、かなり迷うところだったと思います。

結論を言うと、結局引き受けることにしました。
アルルのどこのレストランもそうなのですが、私たちが一緒に仕事をしているところは、「このケーキはここのケーキだよ」と、出したい、と言ってくれるのです。
双方に良くなくてはならないし、お客さんに正直でなくてはならないと、今回、言われました。
なので、どこのレストランも、私たちの店の名前を出してくれているし、ケーキの上には店名の書いたチケットを飾っています。

その相乗効果のおかげで、レストランで食べた、と流れてくるお客さんもたくさんいます。
私たちのお菓子の良さを買って、仕入れてくれるレストランに対して、私たちができることと言えば、正直に仕事すること。それだけです。
美味しいものを丁寧に作ることは当然ですが、急な注文や、多少の無理にも答えてあげたいと思うのです。

今年の夏は、うちのお店の厨房は、きっとものすごいことになるだろうな、、、と今から覚悟しつつ。。。お客さんにももちろん、レストランにも、取引してよかったと、喜んでもらえるようにがんばらなくては。

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